コンサル業を始めた当初、「戦略」をメインに出していました。
私がついて教わったコンサルタントの先生は、専門が戦略でした。その流れもあり、経営戦略が最も重要であるとの思いから、戦略をメインにしていたのです。
メールマガジンも「学習塾経営戦略クラブ」という名称になっています。
私自身が主催したセミナーも「学習塾経営戦略ネタコレクション」という名称でした。
リアルの場
ただ、すぐに戦略という言葉はあまり使わなくなりました。
というのは、目の前の課題=生徒の募集を今すぐ解決するために、必要なことは、戦略ではなく、戦術面の創意工夫であることが多かったんですね。
チラシの書き方
ポスティングや校門配布のノウハウ
紹介カードの作り方
集まりやすい短期講座の設定
等々、手持ちのツールの工夫、効果的なノウハウです。
そして、それらの工夫で、良い成果が出せたことも多かったですし、求められるのは、そういったことでした。
ですので、私もその方面のノウハウを積み重ねていったわけです。
戦略どこに?
では、経営戦略はどこに行ったのか?
置き去りです。
本来は、経営の核にするべき経営戦略は一旦脇に置いていて、戦術面の工夫だけになる塾さんもありました。
また、私も一旦それで良いかと思っていました。
良くも悪くも、戦術面の工夫だけでどうにかなっていたのは事実です。
ウエブ集客×少子化
私がコンサル業を始めたころは、ウエブでの集客もないわけではありませんでしたが、まだまだチラシが主流でした。
ところが、スマホの登場などの影響もあり、一気にウエブ集客がメインになって行きます。
また、少子化も想定以上に進んできました。
このウエブ集客×少子化は、放置していた戦略眼を目覚めさせたように思います。
それまでの塾経営の主流であった「地域密着型塾」が成り立ちにくくなってきました。
特に、ウエブ集客がない時代に作った塾は、ウエブ集客を前提としていない分、苦しむことが多くなりました。
集客努力以上に少子化が加速して、思うように集まらない。
公立高校受験が実質的に消滅する地域も出てきました。
受験という大義名分が無くなると、さらに苦しい。
ずれてきてしまった
かつては、地域密着型塾で正解だったのでしょうが、だんだんとずれてきてしまいました。
メインの中学では1学年100人しかいなくて、しかも公立高校受験では倍率が1倍を割る。
新聞を取る家庭が少なくなり、チラシの工夫という以前に、そもそも読まれてもない、届いてすらない。
そして、塾を検討する際に、チラシではなく、ウエブで検索をかける。
時代が変わったと言えばその通りであり、かつての正解が不正解になってしまったとも言えます。
チラシを工夫してどうにかなるレベルを超えてしまったのです。
戦術では補えない
「地域密着型塾でまだ大丈夫なごく一部の地域」を除いて、多くの地域、多くの塾では、戦略の転換が必要だと思います。
戦術の工夫、努力だけでは、もう補えないのではないでしょうか。
ウエブ集客時代に適合した、非地域密着型塾を作らなければいけないと思います。
あと何年、塾経営を続けますか?
3年であれば、戦術を工夫することで、どうにか今の塾を存続していけるかもしれません。
でも、10年であれば、覚悟を決めて、戦略の転換を考えた方が良いと思いますよ。
戦略への回帰
戦略への回帰とは、戦術だけでどうにかできなくなってきたのだから、それは、もう戦略を転換するしかない。戦略を再考する機会がやってきた…という意味です。
ウエブで集客できる塾への転換です。
ウエブで検索される塾への転換です。
それが必要ではないでしょうか?
ポスティングやチラシでまだどうにかなりそうでしょうか?
10年後、高校受験は存在しているでしょうか?
まだ、どうにかなっているうちに次の手を考えておくことをお勧めします。
