新規で夏期講習に来た生徒さん、9月からの入塾につなげていきましょうね。
4月上旬の生徒数⇒9月上旬の生徒数は、約15%はアップするはずです。
そのぐらいは見込めそうでしょうか?
また、夏期講習新規受講の生徒の70%程度が9月からも継続することが
当方の調査で明らかになっています。
確実に継続させるためにできることは一つずつ丁寧にやっておきましょう。
■受講前
・事前連絡or前日連絡は必須ですね。
時間、持ち物、自転車や送迎の注意点等、できるだけその生徒を担当する先生が
保護者とコンタクトをとっておいて欲しいですね。
・それ以前に、直近のテストの答案を元に面談を実施して、生徒の学力、性格、
様子を把握しておきたいです。
■受講初日
・授業が始まる前、生徒が来る頃には建物の前で待ってあげるのがベストだと
思います。
自転車なら停め方を教えてあげる、送迎なら簡単に保護者に挨拶は必須でしょう。
・教室内の案内をしてあげてください。
教室内のルール、トイレの場所、先生に用がある場合の対処方法など。
・先生側の自己紹介も必要ですね。
・生徒は名前で呼んであげてくださいね。
・初日の授業後は立ち話でも良いので必ず授業の感想や所見を生徒から聞いて
おきましょう。
・初日には必ず保護者に連絡をします。授業中の様子や生徒の感想などを交えて、
また、良かった点、改善すべき点等を合わせて伝えて欲しいです。
■なか日
・例えば講習が10日間であれば、4日目5日目あたりで生徒には授業後に時間を
取って、授業の感想や困った点がないかどうか確認しておきましょう。
必要に応じて保護者に連絡をする場合もあることと思います。
■終了間際
・講習が10日間であれば、8日目9日目あたりにはちゃんとした生徒面談を実施
して欲しいです。授業後に5分10分程度で良いです。
講習中の感想を聞いたり、良かった点改善すべき点を具体的に生徒に伝えて
あげましょう。
そして、9月からの授業の案内です。改善すべき点をどのように解消していく
のか具体性を伴って伝えてあげてください。
・当然、保護者にも連絡をします。
生徒面談の結果を元にして、塾としてどう指導していくのかを伝えて勧誘して
ほしいですね。
■終了
・理想としては講習最終日に入塾の申込書が出ることです。
そのために終了間際に面談をしたり保護者に連絡したりしているわけですので。
・ただ、最終日に決まらなかった場合も、まだ可能性はありますので、継続して
フォローしていきましょう。
■フォロー
・フォロー…なんだかんだと理由をつけて補習などを実施すれば良いと思います。
プラスアルファの授業をするわけですので、嫌がる保護者はいないはずです。
生徒はともかく…
・そこで再度勧誘ですね。
・最悪決まらなくてもまた次の講習だったり新学期からは検討してくれることと
思いますので、誠実に対応しておいて欲しいですね。
■具体性
・よく頑張っていますよ、もっと努力しなければいけませんね。
という抽象的な話では説得力が弱いですよね。保護者に伝える場合。
また、保護者にとって必要なのは、良い点と悪い点(改善すべき点)であり、
悪い点はどうすれば解消でき、点数アップにつながるのか?というところで
しょう。
・それにはできるだけ具体策をもって伝える必要があると思いますよ。
■食い違い
・トラブルにつながりかねないケースとして、こちら側の思惑と保護者側の
思惑の差が原因になることがあります。
「~~をやっていけば点数が取れるようになりますよ」という発言、こちら側
としてはそれで平均点ぐらいであれば取れるようになるという意図であっても
保護者側は満点近く取れるようになる、と受け取るかもしれません。
・ですので、今後何をすべきなのかというアドバイスは、何に対してそうする
べきなのかを明らかにしたうえで話さなければなりませんね。
■居場所
・講習の授業の分かりやすさは当たり前です。むしろ新規の生徒がストレスなく
学習を続けられる環境が必要だと思います。それで継続か否かが決まることも
多いはずです。
・うるさい塾…それはダメでしょうね。特に本気で勉強をしようと思う生徒は
拒否することが多いです。塾をやめる大きな原因の一つでもありますよね。
・精神的な居場所を作ってあげることが必要かと思います。
同じ授業を受けている生徒間になじめるような配慮、こまめに先生が声をかけて
あげるような配慮は必須ではないでしょうか。
□夏期講習前にはそれなりにコストをかけて募集をするわけですが、夏期講習だけで
終わったのでは面白くありません。継続してようやくペイできるぐらいですよね。
であれば、夏期講習の申し込みがあった段階では、まだ達成の半ばということに
なります。これからが本番ですよね。