◆ 新聞購読率が下がっている
ということは既にご存知かと思います。特に、塾生の保護者世代は
かなり低下しているようですね。当然、チラシの反応率も低下気味
でしょう。
かと言って、使わざるを得ないという面もありますよね。ネットでの
集客も当然考えていく必要があるというか、そちらをメインに考えて
行かなくてはならないのですが、まだ折り込みチラシでの獲得も何割
かはあります。ですので、活用せざるを得ないですし、活用するから
には、反応を得たいですよね。
◆チラシ作成の目的
以前は、私が作成するチラシで反応率0.1%をとれていたことも多かっ
たです。これの要因の一つには「問い合わせをもらうこと」に徹する
からだったかと思います。
チラシを作成する=入れる、ことの目的は問い合わせをもらうことです。
問い合わせをもらえれば、何か話をすることができます。何らかの対
応はできます。問い合わせをもらえれば、その後の受講にはつながり
やすくなりますし、たとえ、その場で受講につながらなくても、しば
らくしてから何かにつながっていくことはよくありますよね。
ですので、問い合わせをもらうことが非常に重要ですし、それを一番
に考えてほしいのです。
地域の受験熱を上げるとか、教育に関する提言とか…要りませんから。
チラシでは無理です。まず塾生を増やして、塾生の保護者に対して、
そういったことは考えていってください。
◆具体的なオファー
私がチラシを拝見して直していただく点で最も多いのは、
・具体的なオファーが無い
という点です。
ここでいうオファーとは、講座の提案、商品提示等を指します。
私は普段は「フロントエンド商品」とも呼んでいますが。
・うちの塾はこんなことをやっています
・こんなに成績が伸びています
・塾長の考え方はこうです
はい、こういった内容があっても構いませんが、それだけでは問い合わ
せにつながりませんよね?
だって、問い合わせられないじゃないですか。
ここまで読んでいただいて、ここまでの内容に、何か高嶋に問い合わせ
はできますか?
できませんよね?
何も皆さんに対して具体的なオファーがありませんから。
もし、高嶋が具体的なオファーをすると…
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みたいな感じになります。
行ってみようかな?どうするかな?と具体的な思考が始まりますよね。
実際に行くか否かは別にして。面白そうだねという感想を持つかもし
れませんし、あまり興味はないな、という感想を持つかもしれません。
でも、何にしても思考は始まっています。
具体的なオファーによって具体的な思考を起こさせる、ということです。
◆最初に決める
チラシを作成する際「何に対して問い合わせてもらうのか?」という
意図は必要です。というか、それがあってのチラシだと思います。
ですので、最初に「何に対して問い合わせをもらうのか?」つまり、
具体的なオファーを決めて、そこからチラシ作成に入るのが良いと
思いますよ。
おっと、それ以前に決めなければいけないことがありました。
「誰に問い合わせてもらうのか?」です。
保護者には間違いないでしょうが、どんな子供を持つ保護者なのか?
ということです。
どこかを切り取ってください。
・ある中学校だけ
・ある科目だけ
・ある学力層だけ
・ある受験校だけ
等、一部分を切り取って、その対象になる人に届く具体的オファーを
提示してください。
対象になる人が決まったら、具体的オファーの内容も自動的に絞られて
きますよね?
・英語の苦手な子に対するオファーは何ですか?
・通知表がオール2の子に必要な講座はどんな講座ですか?
そして、それをどう表現すれば届きますか?
最悪なのは「誰でも何でも」です。
誰でも何でもは、結局、誰にも届かないということになります。
◆思い切り
たいていの場合、思い切りが足りないのです。
思い切って絞り込めないのです。
確かに一部分だけ絞り込むのは、他の人を切り捨てるように感じて
勇気が必要ですよね。
でも、何人の心に突き刺されば良いのですか?
100人に1人に突き刺されば良いのではないでしょうか?
100人に1人に突き刺されば、大変なことになりますよ…
反応率1%ですから。
◆誰に、何に対して問い合わせてもらうのか?
それが確定できれば、あとは、まあ、どっちでも良いかと。
もちろん、細かいテクニック的なこともありますが、そもそも、
誰にも突き刺さらなければ、そういったことも無意味になりますからね。
別にきれいなレイアウトでなくても良いじゃないですか。
多少下手くそであっても、味わいがあるとも言えますし、却って目立つ
かもしれませんね。