先週の日曜日は、大学受験研究家をお呼びして大学受験向け塾の設計に関するセミナーを開催しておりました。
各テーブルに1名ずつという贅沢な空間です。常時換気も行っています。講師の方はフェイスマスク着用です。勉強会の後の懇親会もビュッフェスタイルなのですが、各自が取り分ける形式ではなく、一人分ずつ小皿に分けてくれています。
コロナ渦のセミナースタイルと言っても良いかもしれません。
まあ、それはともかく、最近皆さんにお伝えしているのは「リスクヘッジ」です。
怖いのは、少子化による受験の消滅です。もう既に特に地方では実質的に高校受験がない地域も出てきています。倍率が1倍以下ということですね。
塾というのは、受験があるという前提がありましたが、その前提がなくなってきているわけです。当然そういった地域では中学受験はありません。
受験がないと、何が何でも受験勉強しなければ、という空気感が薄くなりがちです。簡単に言うと「どうせ受かるから」と行ったところでしょうか。
受験は高校受験で終わりじゃない、その先を見据えて、高校受験に向けて勉強すべきだ。正論だと思いますが、生徒保護者側はそこまで思っていないことも多いようです。
そうなると、集客も非常に難しいものになってきます。
否が応でも、大学受験をせざるを得ないと。
2年後3年後には、大学受験も対応できる塾を目指して、今から準備を始めているわけですね。
高校受験が消滅しつつある地域、却ってそういった地域だと大学受験向けの塾がなくて、ほぼ独占できるというケースもあります。
ちょっと考えどころではないでしょうか?
尚、オンラインでの授業が一般的になってきているので、オンライン授業を導入して全国の生徒を対象にすれば良い……というプランに関しては私は否定的です。
簡単に言うと、「オンライン授業をしている全国の先生との勝負に勝てる、ということなんですね?」「書籍も出していたりする有名どころの先生に勝てるということなんですね?」「既に何万人も登録者がいるユーチューバーに勝てるということなんですね?」と思うわけです。