前回、選択と集中というお話をしました。選択するということは、何かを切り捨てることと同義だということでした。
で、問題はこの「選択」です。「選択しすぎ」言い換えれば、「絞り込みすぎ」「切り捨てすぎ」になるケースがあります。
まあ、極論ではありますが、「〇〇中学校生の野球部の生徒だけ」とか「〇〇中学校の3年1組の生徒だけ」みたいな絞り込はおかしいと思いますよね。
なぜ、おかしいか?
単純に、対象人数が少な過ぎるからです。
野球部の子30人、そりゃ少ないでしょう。3年1組の子35人、そりゃ少ないでしょう。
じゃ、一体どうやって絞り込めば良いんだ? 適切な絞り込みはどのぐらいなの? という話になりますよね。
一つの目安ですが、対象とする集団の中の5%を獲得できればそれなりに経営をしていける、です。
もちろん、授業料単価や固定費にもよりますけど、それが大雑把な目安です。
〇〇中学校の生徒が全体で600人。その5%だったら30人。どうにか継続できますかね。
でも、〇〇中学校の生徒が全体で200人。その5%だったら10人。それはちょっと経営が厳しいでしょう。どうにかしなきゃ。
どうにかしなきゃ、の「どうにか」はいくつか方法があると思います。
・対象の15%ぐらいをとれば良い。そうすれば塾生が30人になって、継続していける。
まあ、それも計算上は間違いではありませんが、15%はほぼ無理でしょう。まだ、中学生で5%獲得して、その子たちを絶対に辞めさせないようにして、高校卒業まで継続してもらう、という方が現実的じゃないですか。それでも塾全体の「在籍」としては多分20人ぐらいだと思いますけど。まだ厳しいですよね。
・小学生も対象にすれば良い
・〇〇中学校の隣の中学校も対象にすれば良い
はい、理屈としてはその通りだと思いますが、それらを目指しても多分上手くいきません。理由も分かっていますが割愛します。
じゃ、一体どうすりゃ良いのか?
もう答えは一つしかないと私は思っています。また次回にでも。